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現代人は誰もが賤民!? 現代社会における賤民の特徴とは?

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かつて、賤民制度というものが日本や中国で設けられていました。

インドではカースト制度として今なお根強く残っています。

せん‐みん【賤民】

身分の低い民。下賤の民。下民。

出典:デジタル大辞泉

日本において、賤民制度は廃止されました。身分としては上も下もなく誰もが平等であるとされています。

しかし、ドイツの哲学者・ニーチェは著書にて次のように言いました。

生は、快楽の泉である。しかし、賤民が来て、口をつければ、泉という泉は汚され、毒されてしまう。

かれらはその視線を泉のなかへ投げた。かれらの厭わしい薄笑いが、泉の底から反映してくるのを、いまわたしは見る。

出典:ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(上)』(岩波文庫)

彼の言う賤民とは一体何でしょうか? 近現代における賤民とは?

今回はニーチェの言う、賤民について考察していきます。

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欲が強い

聖らかな水を、かれらはその猥らな欲望で汚した。そして、かれらがその汚らわしい夢を快楽と呼んだとき、かれらは、その快楽という言葉をも汚した。

賤民は欲望が強いです。

例えば、ギャンブルやタバコ、酒など。こういったものにハマり搾取され続けます。恋愛やお金の話ばかりするのもそうです。価値判断能力が低い、後先考えない、浪費癖が強いのが特徴です。

賤民は欲望が満たされないという事実に気付きません。自らの強い欲望によって時間と金を無駄にするのです。

群れたがる

「さがし求める者は、ともすれば道を踏みはずす。孤独に生きることは、つねに罪のもとだ。」群衆はそう言う。そして、あなたも長いこと群衆の一人であった。

賤民は群れることを好みます。孤独は異常なことだと思い込んでいるからです。

自分の本心からではなく周囲の人に合わせて発言します。もしくは自分の頭で考えることを放棄し、多数派や権威を利用します。孤独を恐れるが故に周囲の顔色をうががうということです。

牧人はいなくて、畜群だけだ! だれもが平等だし、また平等であることを望んでいる。それに同感できない者は、みずからすすんで精神病院にはいる。

さらに、社会に適応できないことは悪いことであると思い込みます。何もかも自分が悪い、順応しなければならないと考え、自ら精神科に出向きます。

賤民にとって、人と違うことは悪であり、罪なのです。それ故に、彼らは常に群れたがります。群れなければ何も言えないし何もできないから。

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支配されることを望む

支配者たちにも、わたしは背をむけた。わたしはかれらがこんにち、何を支配と呼んでいるのかを知った。かれらが支配と呼ぶものは、賤民を相手どっての、権力をめざした商売取引にすぎない。

賤民は支配者を欲します。奴隷気質です。

世間・規則・目上の人に従うことを絶対とし、束縛されることを好みます。レールに沿った生き方 (受験、就職、結婚)こそ全てであり、枠に囚われない自由な生き方を恐れるのです。

だからこそ、賤民は自分を支配してくれる人の存在を望みます。権威に服従してこそ、安定した生活が保障され、将来は安泰であると思い込んでいるから。

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まとめ:賤民とは大衆である

ニーチェの言う賤民とは、社会における大衆のことを意味しているのでしょう。

大衆が愚かだと気付けた人が良民になれるのです。

いろんな国民のなかで、わたしは言葉の通じない者として、耳を閉ざして暮らした。かれらの利権あさりの用語や、その取引沙汰に縁なき者でありたかった。

賤民は良民に“孤独はいけないこと”、“社会のために自分を変えるべき”、“周囲に合わせる方が良い”などと言ってきます。

しかし、これは良民にとって悪意でしかありません。

人生に背をむけた多くの者は、実は賤民に背をむけたのであった。かれらは泉や炎や果実を、賤民とともにしようとは思わなかったのだ。

賤民は良民の自由な振る舞いを嫌います。不平等を感じるからです。そして自分と同じ不自由な生活を強いるために苦労を押し付けようとします。

良民はこうした賤民の悪意を察知し、さらには権威による支配から逃げて自由なろうとします。

良民の孤独は必然なのです。

未来の木の上に、われわれは巣をつくる。鷲はわれわれ孤独な者のために、そのくちばしにくわえた食物を運ぶであろう!

われわれはかれら(賤民)の上に、強い風のように生きたい。鷲たちの隣人、雪の隣人、太陽の隣人だ。強い風はこのように生きる。

さらにいつか、わたしは風のようにかれらのなかに吹きこみ、わたしの精神をもってかれらの精神の呼吸を奪おう。わたしの未来がこれを欲している。

苦しみから解放され、自分の人生を自由に生きたいのであれば、大衆から離れるしかありません。孤独になって自分と向き合いましょう。自分を押し殺してはいけない。

誰がいまさら人々を統治しようと思うだろう? 誰がいまさら他人に服従しようと思うだろう? どちらにしてもわずらわしいことだ。

ニーチェも言うように、他人に苦しみを強いたり、他人に服従するのではなく、どうすれば自分が楽になるかを考えましょう。

自分の生きたいように生きてこそ、後悔のない人生を歩めます。後悔のない人生を!

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