自己理解・他者理解ツールであるMBTI(16類型性格論)では人の性格を4つのアルファベットで表しています。
その2番目の文字はSとNであり、前者は感覚(Sensing)、後者は直観(Intuition)と定義しています。
両者の違いは何か?
今回はMBTIにおける、S(感覚型)とN(直観型)の違いについて考察していきます。
スポンサーリンク感覚型は経験・事実・慣習・具体性・現在を重視
人生は、経験しなければ理解できない教訓の連続である。
―ラルフ・ワルド・エマーソン
(アメリカの哲学者、1803~1882)
感覚型は今この瞬間を生きて、五感で感じることを好みます。
経験を信頼、事実を観察・記憶、常識を重んじ慣習的。地に足が着いた考えの持ち主です。それ故に、工学や料理など具体的で実用性のある物事に興味を持ちます。
手慣れたことを好み、新しいことには気が進みません。空想にも耽ることも少なく、現実的です。また、比喩表現や独特な言い回しを好まず、事実をありのままに述べます。
経験と事実を重視、具体的かつ実用性のある物事を好む、慣習的で既存の手法をとる、現在志向。これらが感覚型の特徴です。
直観型は理論・ひらめき・独創・抽象性・未来を重視
独創的―何か新しいものを初めて観察することではなく、古いもの、古くから知られていたもの、あるいは誰の目にもふれていたが見逃されていたものを、新しいもののように観察することが、真に独創的な頭脳の証拠である。
―フリドリーヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者、1844~1900)
直観型は未来志向であり、想像することを好みます。想像力豊かで型破りです。
ひらめきを信頼、理論を重視、アイデアを重んじ独創的。革新的な考えの持ち主です。それ故に、哲学や文学など抽象的で空想できる物事に興味を持ちます。
新しいもの・独自のやり方を好むために、一般的な慣習や常識を嫌って型にはまろうとしません。また、仮説を立てることで物事の本質を見抜いたり、その背景にあるパターンを捉えることも得意です。
空想に耽ることも多く、比喩表現や独特な言い回しを好みます。そのため、考え方が斬新で周囲からは変わっている人と思われがちです。
ひらめきと理論を重視、抽象的かつ独創性のある物事を好む、独自の手法をとる、未来志向。これらが直観型の特徴です。
まとめ
S(感覚型) | N(直観型) |
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上の表からも、感覚型は五感・経験・現実・現在志向、直観型はひらめき・理論・想像・未来志向、であると言えます。
感覚型は堅実に確立した手法をとり、直観型は想像力豊かで型にはまりません。
感覚型の人も直観型の人もお互いの違いを理解し、認め合うことが大切です。
そうしてこそ、互いの長所を伸ばすだけでなく、欠点も補える建設的な人間関係を築くことができます。
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