Twitter,Facebook,Instagram,LINEといったSNSはコミュニケーションツールとしてはもちろん、連絡手段としても便利です。
しかし一方で、人々の精神を蝕む要因にもなっています。
SNS疲れという言葉もあるくらいです。
【SNS疲れ】
《SNS tired》ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やメッセンジャーアプリなどでのコミュニケーションによる気疲れ。
代表的なSNSやアプリの名称を用いて、ツイッター疲れ、フェースブック疲れ、ライン疲れなどともいう。
出典:デジタル大辞泉
現代はこうしたSNS疲れに陥っている人で溢れかえっています。SNSは体に毒でもあるのです。
SNS疲れはなぜ起こるのか? SNS疲れの原因とは?
今回はSNS疲れについて考察していきます。
自己顕示欲で溢れている
SNSは利用者の自己顕示欲で溢れています。これでもかと、自分を過度にアピールしてくる輩ばかりです。
こうした光景は誰もが辟易しますが、他方では今の自分と他者を比べてしまい、劣等感を抱いてしまう人も少なくありません。
他者の幸せ自慢が詰まった投稿には誰もが妬みや辛さといった負の感情に振り回されます。こうした負の感情こそSNS疲れの原因なのです。
馴れ合いばかりで疲労する
SNS(特にTwitter)では利用者同士のクソみたいな馴れ合いが多いです。
ふとしたことで見ず知らずの人に難癖つけられたり暴言を吐かれたりすることがもはや当たり前になっています。酷い場合だと、炎上して個人情報が特定されることも… 醜い争いです。
こうしたくだらない馴れ合いは人々を傷付け、ストレスを増大させるだけでしかありません。SNS疲れを助長させます。
スポンサーリンク人の目を気にしすぎてしまう
誰かと親しくなりたい、つながりたいという思いでSNSを始める人は多いです。しかし、その思いが強すぎて人の目を気にしすぎてしまう人も多く見られます。
フォロワーや「いいね」の数なんてまさにそうでしょう。利用者であれば誰だって気になるものです。SNSにおいて、フォロワーの多さ、「いいね」の多さは一種のステータスであるとされています。
利用者であればフォロワーが減ることは悲しい、「いいね」されないことは寂しいと感じるものです。
それ故に、どう思われているかを考えすぎてしまいます。嫌われたくないと、発言に気を遣いすぎてしまうのです。
仕事上のつながりであれば、さらに大変でしょう。仕事上の相手を不快にさせて、仕事がやりにくくなったら面倒ですから。
このように、気を遣いすぎて自分の本心を押し殺してしまうのもSNS疲れの原因です。
スポンサーリンクやりとりに義務感を感じてしまう
誰しもSNSでのやりとりに義務感を感じてしまいがちです。特に、LINEの「既読スルー」は有名でしょう。
「既読スルー」という現象も問題視されている。ラインでは、自分が投稿したメッセージを相手が読むと、画面に「既読」と表示される。メッセージを見たかどうかが投稿主にも一目でわかるが、見たにもかかわらずメッセージが返ってこないと、気分が悪いというわけだ。
同級生の男子生徒(14)は「既読スルーをされると不安になる」といい、「『なぜ返さないのか』とけんかの原因になることもある」と話す。
「既読スルー」は学校・職場でのいじめの原因にもなっています。深刻です。
母親から話を聞くと、関東の中高一貫の私立校に入って間もない娘から「スマホがないといじめられる」と頼まれて買い与え、クラスの女子20人全員がLINE(ライン)のグループでやり取りするようになったという。
その後、女子生徒がメッセージを送っても無視される「既読スルー」が始まった。昼ご飯は1人。休み時間はトイレにこもるように。ある日、上履きのまま泣いて帰宅し、自殺を図った。経緯を語りながら、母親はおえつを漏らした。
こうした「いじめられたくないから」などで、やりとりに義務を感じてしまうことで、SNS疲れが生じるのです。
情報が多すぎて混乱する
ネット社会の宿命でもありますが、SNS上では日々多くの情報が流れています。
その中には虚偽のもの、どうでもいいもの、ネガティブなもの、不快なものも紛れています。それらは人々を振り回すような、目障りなものでしかありません。
多すぎる情報は人々を混乱させますし、イライラさせます。これもSNS疲れのもとです。
終わりに:まだSNSで消耗してるの?
SNSは人々にストレスばかりを与え、精神を蝕むものです。プライベートでも仕事でも人々を消耗させます。
こういったことから、私はSNSが嫌いです。特に、馴れ合いが生理的に受け付けられない。自分アピールで溢れている光景も見ていられません。アカウントは作ったものの、放置したままです。情報収集の手段として、ごくたまにしか使いません。
SNSで消耗するくらいなら、やらない方がマシです。そんなものやらなくても何も困りません。心身の健康のためにも辞めるのが一番です。SNSなんて所詮はただのツールでしかありません。
SNSが自分の生活にとって本当に欠かせないものか、悪影響を与えていないか、今一度考えてみてください。
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