“孤独”について考えたことはありますか?
孤独【こどく】
仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。
出典:デジタル大辞泉
通常、孤独は「寂しい」「むなしい」など悪く捉えられがちですが、果たしてそうでしょうか?
仏教の開祖であるブッダは『真理のことば・感興のことば』において、以下のように語っています。
家から出て、家の無い生活に入り、孤独に専念せよ。
栄誉を喜ぶな。孤独の境地にはげめ。
このように、ブッダは孤独になることを推奨しています。
なぜでしょうか? 孤独になるメリットは何か?
今回は著書『真理のことば・感興のことば』をもとに、孤独について考察していきます。
孤独は自由への第一歩
他人に従属することはすべて苦しみである。自分が思うがままになし得る主であることはすべて楽しみである。他人と共通のものがあれば、悩まされる。束縛は超え難いものだからである。
ブッダは「他人に縛られるのは苦しみである」と説きます。
実際、社会では いじめ・パワハラなど、人間関係に悩み苦しんでいる人が数多くいます。
連帯責任もそうです。馬鹿げていて迷惑なだけです。他人に左右されるというのは苦しみでしかありません。
その一方で「自分で何かをなし得ることは楽しみである」とブッダは説きます。
成功にしろ失敗にしろ、自分の意思で得たことは財産になります。何より、他人に縛られることもなく、自分の思うがままです。これは自由であると言えるでしょう。
他人に縛られるのは苦しいだけです。束縛なんて要りません。必要なのは一人の時間です。一人になることで自由は掴めます。
よって、孤独は悪いことではありません。寂しいと感じる人もいるのでしょうが、本当の自由を得るためには孤独になることが必要なのです。
孤独で悩みはなくなる
孤独の味、心の安らいの味をあじわったならば、熱のような悩みも無く、罪過も無くなる、真理の喜びの味をあじわいながら。
ブッダは「孤独によって悩みはなくなる」と説きます。
先ほど言ったように、わたしたちの悩みの大半は人間関係です。うつ病など、精神を病む原因の大抵は他人にあります。
能力など自身の問題ならば自分で解決できるとは思いますが、人間関係の悩みではそのようにはいきません。他人のことなんてある程度しか分からないし、それ以上はどうしようもありませんからね。
それに、赤の他人のためにわざわざ時間を割きたくないというのが本音です。誰だって自分の時間を大切にしたいはずですから。
だからこそ、「孤独になれ」とブッダは言うのでしょう。どうしようもない悩みに苦しむことなく解放されるためにも…
実際、孤独になれば他人について悩むことがなくなります。何より弱みも握られません。
それに、
愚かな者を道伴れとするな。独りで行くほうがよい。孤独で歩め。
孤独であれば愚者と付き合う必要もなく、間違った道も歩みません。
孤独こそ、全てに勝るのです。
スポンサーリンクまとめ:孤独は素晴らしい
ひとり坐し、ひとり臥し、ひとり歩み、なおざりになることなく、自分ひとりを楽しめ。つねにひとりで林の中に住め。
私は一人が好きです。一人かつ自由であることに勝るものはないと感じています。
逆に、他人に束縛・干渉されることは嫌です。逃れなければ自由はありません。不幸になります。
だからこそ、ブッダは孤独になること推奨しているのでしょう。著書で何度も説いています。
孤独は寂しくも、むなしくもありません。むしろ、素晴らしい。だから、わたしたちはもっと孤独になるべきです。人は「人は一人で生きていけない」というのは思い込みにしか過ぎません。人は一人で生きていけます。
孤独こそ自由への一番の近道なのです。
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