自慢 (じまん)
自分で、自分に関係の深い物事を褒めて、他人に誇ること。出典:デジタル大辞泉
周囲に自慢話をするのが好きな人はいますか?
自慢できることがあるというのは素晴らしいことです。でも、聞いてもいないのに話してきたり、回数が多いと嫌気が差しますよね。
このような人は一般にナルシストと呼ばれています。
ナルシストはどんな生物なのでしょうか?具体的な特徴とは?
今回はナルシストについて考察していきます。
目次
自分を特別だと思い込む
ナルシストは自己愛が非常に強いです。
自己愛もそれなりに必要だと思います。自分を愛せず卑屈になるのは大問題ですからね。
しかし、強すぎる自己愛は自分を過大評価して他人を見下す傾向が強くなります。
そんな人と誰も関わりたいとは思いません。むしろ、敵を作るだけでしょう。
冷静に考えれば、後になって後悔したり恥ずかしくなったりするはずです。
しかし、ナルシストは違います。自分は少数の人にしか理解されないと思い込むのです。これはかなり厄介です。
本当に才能がある人は自慢しません。というより、自分の才能に気付いていないのが大半です。それが普通だと思っているのです。
さらに決定的な違いとして、本当に才能がある人は現状に満足せず向上心があります。しかしナルシストは違います。自分に満足し向上しようとしないのです。
そう考えると、ナルシストは大したことありません。最初は能力が評価されても、すぐに追い抜かれます。長い目でみれば落ちぶれていくでしょう。
思いやりに欠ける
先ほど言ったようにナルシストは自己愛が非常に強いです。よって、他人に対する思いやりがありません。
他人を理解しようとしないのはもちろん、傲慢で嫉妬心も強いです。
客観的に見れば、このような人には誰も寄り付かないでしょう。
しかし、ナルシストは自分しか見えていないため自分が嫌われていることにすら気付きません。自分を客観的に見れないのです。
誰しも、敵はなるべく増やしたくないでしょう。だから、他人に対する思いやりも必要です。ナルシストのままでは孤立無援になるだけです。
実は劣等感が強い
そもそも、心に余裕があれば自慢することなんてしません。余裕があるからこそ、他人と比べたりせず自分に対して肯定的になれます。
ナルシストは心に余裕がないのです。
自分は何か特別で価値があると思い込んでいるのです。構ってほしいのです。無視されるのを恐れているのです。
しかし、得られるのは一瞬の優越感だけです。それは次第に虚しさに変わります。
信頼できる人がいないとか、周りが凄くても自分には能力がないとか、何か満たされていないものがあるのでしょう。
本当に自分を愛しているならば、他人に自慢する必要も劣等感なんて抱く必要もありません。ナルシストというのは本当はプライドだけが高く、逆にメンタルはガラスのように砕けやすいのです。
終わりに:ナルシストとは関わらないのが吉
ナルシストと関わっても自慢話ばかりで苦痛なだけです。会ってしまった場合は適当に感心したり、お世辞で軽く返しておけばいいでしょう。
親しくもない他人の事情ほど、興味がなく知る必要もないものはありません。その他人も自分のことなんてさほど気にしてないと思います。自意識過剰な性格なんて無意味で損するだけです。
また、ナルシストになってしまう人々の背景には親の影響があると言われています。溺愛されて育てられた場合はもちろん、親の愛情が得られなくてもナルシストになる傾向があるようです。
本人の意思と関係なく、親の育て方一つでこのようになってしまうのは悲しいですね。
ナルシスト自体を責めるのではなく、そうなった背景や事情について再度研究し考察していく必要がありそうです。